先生、私のこと好きでしょ?
「ゆあ、やっぱり教室戻ってな。」

えっーーーー?

「なんで?

突き指見るよ。
手当てしてあげるからっ」


私は煌の指に優しく触れた。


「チッ」


んーーーー?

誰か舌打ちした?
まさか、先生ーー?


だけど、振り向いた先生は見てなどいなかった。

私は、シップに包帯に取り出して煌の指に巻いて行く。

その間にも感じる、嫌な視線…。


前の先生は、優しい先生だっただけにーー少しだけ怖い。


「はい、出来たよっ」


「ありがとうな、ゆあっ」


昔から知ってる幼馴染み。
だけどーーーー煌の手は随分大人びた。
触れた指先から、伝わる熱に
少しだけ、ドキドキした。


「相変わらず、手小さいなっ。
ゆあは、昔から優しいし可愛いっ。
だから、誰にもやりたくないーー」


煌ーーーー?

いきなり、何を言ってるの?
先生が側にいるのにーー。


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