先生、私のこと好きでしょ?
「えー。
ゆあは誰かに好かれたいわけ?

俺がいるのにーー」

あ、拗ねた。

可愛い。

「違いますよ、だって教育上良くないです!」


ムー、と拗ねる先生は私をギュッと抱き締めた。



「その変わり妬かせたら、どうなるか分かる?」



えーーー?


どうなるの?








「ーーーー妬かせたら、食うよ?」





ーーーー!?
ニヤリ、と笑う先生に、、私はきっと真っ赤だ。




食う!?

食うってーーーー。




「誘惑したのは、お前だからな?
覚悟しろよ?」



誘惑?


「私、キャラじゃないです!」


そう、誘惑するキャラじゃない。


「知ってる。
無自覚だもんなっ」

屈しない笑顔で、笑うから
暗闇の中でも私はきっと真っ赤だ。


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