桜咲く季節がめぐる瞬間(とき)
いじめ(咲月side)
***
咲月side
めぐるくんと付き合って少し経ったある日
「おはよう、七香ちゃん」
「…咲月。あれ、」
親友の七香ちゃんが指差す方を見ると、黒板に写真が数枚はってあった。
「……なに、これ」
みんなが私を見ている。
貼られていたのは、私の写真。
登下校中、更衣室、部活、
あらゆる場面での私。
しかも、
「咲月って、西宮と付き合ってたの?」
めぐるくんとデートしてる時の写真まで。
急いで写真をはずして私は教室を飛び出した。
無我夢中で走る。
周りの目なんて気にならない。
だって、だって……
こんな写真に比べたら、今の私なんてどうってことないよ……
涙が溢れ、息が乱れる。苦しい。
でも足は止まらない。
このまま消えてしまいたい。
咲月side
めぐるくんと付き合って少し経ったある日
「おはよう、七香ちゃん」
「…咲月。あれ、」
親友の七香ちゃんが指差す方を見ると、黒板に写真が数枚はってあった。
「……なに、これ」
みんなが私を見ている。
貼られていたのは、私の写真。
登下校中、更衣室、部活、
あらゆる場面での私。
しかも、
「咲月って、西宮と付き合ってたの?」
めぐるくんとデートしてる時の写真まで。
急いで写真をはずして私は教室を飛び出した。
無我夢中で走る。
周りの目なんて気にならない。
だって、だって……
こんな写真に比べたら、今の私なんてどうってことないよ……
涙が溢れ、息が乱れる。苦しい。
でも足は止まらない。
このまま消えてしまいたい。