片思いの終わり 。
「おはYO!!」

朝日を浴びてベットから飛び降りると、
私は顔を冷水で洗った。

(今日はいいことありそうだな。)

目が完全に冷めたが、食欲はまだない。
先にヘアセットをして、おきにの高級ヘアピンをつけた。
そして思わず鏡を見てにやけてしまう。

「今日こそは落とすっ!!」

「…何を?」

私は寮生活を先週始めたばかりだ。
一緒の寮部屋で暮らしている、小学校からの親友、光浪 葵がいう。

「別にナルシストなんじゃなくて。。
カレーを落とせたらなー、って思って!」

「あー!そういうこと。」

カレーっていうのは、私の好きな人のニックネームだ。
私と葵は秘密がバレないように、物や人にニックネームをつけるという変な癖がある。
むしろ秘密がバレた方がいいくらい周りからドン引きされている。
だがしかし!!
自分で言うのもなんだけど、私たちの顔面偏差値は平均よりはかなり上だ。
だからダイジョブなのだ!(どこが??)

葵は、少しぽっちゃりしているけど大人しめでドライな女の子。
少し病んでて冷たいけど、優しくて親友には元気(多分)!!

「カスガ!!起きろぉおおお。」

「うるさいよお、まだパンツ食べてたいよお。」

「え・・・。」

「…。」

この人は(ピー)和華。
中国人と日本人のハーフで、目が大きくて顔が小さい、
ギャルみたいな性格と肌の色の女の子!
会話の半分以上は下ネタだよ!(?)

私の両手の手相がなんとマスカケ相!
強運の持ち主なのだ。
そのおかげで親友2人と同じ寮生学校に無事合格&同じ部屋!!
そして…

「カレーはもう起きてるかな…?」

「まだでしょ。まだ5:00にもなってないもん。」
と、葵が苦笑いしながら言った。

「じゃあお手洗い行ってくるわ。」

「いっといれー。」

「和華起きてたんかい。」

お手洗いに向かってるときにたまたま健人に会えないかな…?

(でも今パジャマ姿だし…。てか私寝るときズボンはかない人だった!
まあいっか。どうせみんな起きてないでしょ。)

「…。那由、何その恰好。EROの塊かよ。」

「!?健人?!何でいるの?!」

嘘でしょ。フラグ立ててしまった。
でも今日は幸い(?)だっぼだぼのTシャツをパジャマにしていた。
確かにすごい服装だけど、ギリセーフだ。

「歯磨きしに行くんだけど。」

「うちはお手洗いにいく。」

凄くぎこちない会話だ。
目は合わせているけど、瞬きが多くなる。

「何で一緒に歯磨きしたいって言わないの~?」
「…え、だって二人きりだよ。(本当は行きたいけど…。)」

そして一緒にモテる女子の話を何故かしながら、一緒に化粧室に向かう。

「葵はそんなモテてないよ。」
と健人が言う。

「え、そう?…あ、ついちゃった。」

「待ってるから。」

(え?今なんて言った???)
「え、なんか言った?」

「え、何でもないし。」

健人は洗面所に行ってしまった。
私は顔を真っ赤にしながらぽつんと立っていた。
ちょうどその時____。

「そこで何をしているんだ。」

「え。…先生?!」


こんな格好なのに…嘘?!
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