85%確信犯

夕暮れキセキ




──ピロン


「……なんだよ」


放課後、先生から雑用を頼まれて機嫌が悪い俺のところに、イラつく奴から連絡がきた。


【のどか:緊急!】


今どきメールを使っている高校生なんて少ないだろう。現に、俺の周りではほぼ見ない。

それでも、温が使っているらしく、元をたどれば“彼女”が使っているらしいから、俺はメールを使いはじめた。

なんでも、某メッセージアプリのように“既読”マークがつかないから色々とラクなんだとか。実際、俺もラクだった。


そんなことを思い出しながら、「どうせ大したことないだろ」とか思いつつも、温からのメールを開いた。


【心音が告白された】


「……は?」


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