Summer -未成年-


神野 シン
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「なぜ“盗撮事件”の事を黙っておった!?」

「おいジジイ。
取り調べじゃないんだから声でけーよ。」



ナカサキ総合高校の応接室。


俺達の真向かいに座る教頭先生が、
文太の爺さんの怒声に完全に萎縮する。


途端に汗が噴き出したのか、
ハンカチでおでこを覆っていた。


「い、1年前の事でしたし・・

丸井先生の自殺とは関係の無い事だと思ったので・・。」


「関係ないかどうかは儂が決める事じゃ!

あと何べんも言うが自殺かどうかもおどれらが決める事じゃない!!」


「ヒッ・・も・・申し訳ございませんでした・・。」



ゴミ出し置き場に集まるカラスを撃退できる程の大声だなこの爺さんは・・。


「ジジイ。
俺が聞くからちょっと黙ってなさいよ。」

「・・!!!」


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