Summer -未成年-
“ヒデさんはね、
あの部屋から出ることなく、
これまで幾度となく難事件を解決した凄い人なんだよぉ?”
遠く離れた東京にいるはずなのに・・
今までに感じたことの無い“威圧感”が左耳から伝わっていた。
それと同時に俺が6課へ来た初日・・
馬鹿馬鹿しいと思いながら話半分で聞いていた綾瀬さんの言葉が蘇る。
見えていないけど情景が浮かぶ。
今・・ヒデさんは何かを見ながらその頭の中で何かが組み立てられて・・・
『神野くん。』
「!?」
『神野くん聞こえてますか?』
「はい。」
『今すぐ岡本捜査官と森テ乃公園へ向かって下さい。』
「・・・・了解。」
陽が落ちて周りは暗くなってきた。
それでも、「???」が頭上で止まらない文太の爺さんと共に指示に従う。