Summer -未成年-


文太の爺さんとヒデさんの会話の内容を共有してもらいながら、

爺さんは公園の管理会社へ電話していた。


公園の一角、こじんまりした倉庫の鍵を開けてもらい、中からスコップを借りる。


トンボや一輪車や竹ぼうき。この場所には公園の整備道具が保管されていたようだ。





「・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・。」


懐中電灯の明かりを頼りに、
あの大木までやって来る。


確かに・・意識して見るとこの周りの地面だけやけに整っているように思える。


何者かによって土が開拓され、
ペタペタと元に戻されたかのように。


「・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・。」



文太の爺さんと二人、一心不乱にスコップを入れては土を掘り返す。


ここに何かがある。

そんな予感が・・空気がヒシヒシと俺達の周りを・・・・・!?


「!!!!?」


「・・・・・なんじゃと・・・・?」



『神野くん・・?映像が暗くてよく見えません。何か見つかったんですか?』


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