Summer -未成年-


神野 シン
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この爺さんは・・やっぱりただ者じゃなかった。


俺やヒデさんでさえも及ばなかった推理、

それでいて一番辻褄が合う・・
説得力あるもの・・・。



「・・・・・・・・・・。」


「待て神野!!」


“小僧”ではなく、初めて俺の名を呼んだ爺さんが久し振りに代名詞の怒鳴り声をあげる。


「・・・どこへ行く・・?」


「決まってるだろ?
窪田、荒木、チサトの三人を逮捕する。」


「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・!!?
・・・なんのつもりだジジイ・・?」



最も想定外の光景が目の前で展開される。


文太の爺さんがすぐに俺の前へ回り込み・・土下座をしてきた。

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