Summer -未成年-


「なぁヒデさん。」


『はい。』


「こういうヤマを扱った後・・

ヒデさんはいつもどうやって気持ちを切り替えてますか?」


『切り替え・・・ですか?』


「1課にいた頃から、今回みたいなヤマにいくつかぶち当たってきた。

そんで・・いつも最後には“やるせなさ”しか残らない。」


『ご自分で仰ってたじゃないですか。』


「・・・?」


『丸井氏がそうであったように、
岡本捜査官がそうであったように、

私達には私達なりの、
“信念”があるじゃないですか?

もし自問自答の中に迷い込んでしまったら、私はいつもそこに立ち戻るようにしています。

そうすれば・・また歩き出せますよ。』


「・・・・・・・・・・・・・・・。」

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