Summer -未成年-


山ちゃんの号令で会議室から皆が一斉に出て行く。


儂を羽交い締めにしていた柿谷も、
ゆっくりと解放してきた。



「文太さん・・。俺や山里課長だってホントは辛いんですよ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・。」


「でもあなたは歳を取りすぎたっていうのと、財前教授の影を追いすぎた。

・・・・あ、会計課へ行っても、たまに飲みに誘いますから安心してくださいね。」



柿谷が最後に両肩を揉んで出て行く。



儂一人となった会議室・・
時計の秒針の音だけがこだました。





  











 



 



 









 






< 37 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop