Summer -未成年-
夏休み2日目。
夜ご飯を食べ終えた後、ネットゲームをして時間を潰しながらも・・・
いつの間にか、
“体調大丈夫?”
と本文に書かれたトークルームを見つめ、また親指を3㎜だけ動かして元に戻る。
チサトがいない間、
静かなお昼を過ごすことができた。
チサトと一緒にお弁当箱を持って教室を出る時に感じていた、
クラスメイトからの奇異な視線も無くなった。
荒木と二人で日なたぼっこしながら、
“むしろ熱中症にならない?”
“クーラーに頼ってたら体弱くなるぞ”
とラリーを交わしながら寝っ転がった。
別にチサトがいなくても・・
いやむしろいない方が静かに・・
僕の心がざわつくことなく過ごせていた。
でも・・そういう日が続けば続くほど、
気が楽 < つまらない
が上回っていった。