Summer -未成年-
――――――
「・・・・・それで?
そのままチサトがお前の肩にもたれかかってきた上に、爆睡し始めたから・・
一晩中ベンチでくっつき合って夜を明かしたってか?」
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・窪田?・・・おい窪田。」
「・・・・・・・・・・。」
あの夜の余韻に浸りながら自分の世界に入っていると、頭を叩かれた。
自分の世界に入るくせに、自分の世界だけでは明らかなキャパオーバーの夜だった。
話を聞いて貰いたい・・
でも聞いてくれるような友達・・・あ!
という事で荒木にLINEしてみたら、
僕と同じ“夏休み暇人”だったみたいですぐに会ってくれた。