Summer -未成年-


「パピコ食うか?」


「ありがとう。」



僕もあまり人の事をとやかく言える立場じゃ無いけど、

「君は田舎の中学生か!」
or
「風呂上がりのおっさんか!」

と言いたくなるような・・


白のランニングシャツ一枚に短パンという格好の荒木が、

袋を破って連なったうちの一つを僕に差し出してくれる。



夏が訪れたと同時に、

荒木はお弁当と共にわざわざクーラーボックスを学校まで持参してまで、

毎日のようにパピコを食べていた。


一度、“パピコ荒木”って呼んでもいい?と聞いたら、

じゃあ“ポテトサラダ窪田”と呼ぶぞと言われたので諦めたけど、

あのキテレツチサトが一目置くほどのパピコ好きだった。


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