Summer -未成年-


「俺はお前らお似合いだと思うけど?」


「ど・・どうすればいい・・?」


「ていうか、
なんでその時に告らなかったんだよ。」


「僕にそんな勇気あるわけないじゃん!!」


「勇気が無いだけで、
想ってはいたんだな?」


「!!?」


「どうなの?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・。」


「学校で・・屋上でお昼食べてる時は普通に喋れるのに・・・・

あの時は・・その・・。」


「またそういう機会があったら、
今度はちゃんと言うか?」


「・・・・・・・・頑張る・・。」


「じゃあ協力する。」


「・・?」



「10日の花火の時、“急に腹が痛くなった”って事にして途中で俺どっか行くわ。」


「・・・・・・・・・。」


「30分あればキスまで終わるだろ?」


「(゜Д゜)!!!!!?」


「・・・うまくいったらパピコ奢れよ。」






田舎の中学生?
風呂上がりのおっさん?


いや違う。


僕の隣でパピコをチューチューするこの男は、

世界で一番ランニングシャツをカッコよく着こなす親友だった。






第4章 完





< 72 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop