Summer -未成年-
「俺はお前らお似合いだと思うけど?」
「ど・・どうすればいい・・?」
「ていうか、
なんでその時に告らなかったんだよ。」
「僕にそんな勇気あるわけないじゃん!!」
「勇気が無いだけで、
想ってはいたんだな?」
「!!?」
「どうなの?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・。」
「学校で・・屋上でお昼食べてる時は普通に喋れるのに・・・・
あの時は・・その・・。」
「またそういう機会があったら、
今度はちゃんと言うか?」
「・・・・・・・・頑張る・・。」
「じゃあ協力する。」
「・・?」
「10日の花火の時、“急に腹が痛くなった”って事にして途中で俺どっか行くわ。」
「・・・・・・・・・。」
「30分あればキスまで終わるだろ?」
「(゜Д゜)!!!!!?」
「・・・うまくいったらパピコ奢れよ。」
田舎の中学生?
風呂上がりのおっさん?
いや違う。
僕の隣でパピコをチューチューするこの男は、
世界で一番ランニングシャツをカッコよく着こなす親友だった。
第4章 完