執事の煩悩




好きな人に好きと言われて嬉しくないはずがない。




だから昨日の夜、もう寝ているものだと思って思わずキスしてしまった。




もうこの思いを抑えられそうにない。





でも、、




「お嬢様。執事との恋なんて有り得ないのですよ。」




「そんな事ないもん。私がお父様を説得する。」




「この前も言った通り、僕はお嬢様を好きではございません。お嬢様のその恋心はきっと憧れか何かでしょう。」




「ねぇ、」




「はい。」





「私の話を聞いて?」





……っ




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