虹色シンデレラ
クレジットカードと言うからには、支払いをする人がいるわけで、
きっとそれはお母様かお父様なんだと思う。
ってことは、何にいくら使ったかって筒抜けになってしまう。
それはそれで面倒くさいけれど、自由なお金はありがたい。
基本的に脳天気な私は、月々のお小遣いを聞いて馬鹿みたいにニヤケてしまった。
毎日地道に大学に通って、やっと就職したとしてもらえるお給料なんてたかがしれている。
その中から生活費を引かれて、残るのはほんのわずか。
そう思ったらなんて贅沢な暮らしだろう。

最近は少し収まってきた週刊誌の報道。
その中で私は『現代版シンデレラ』なんて呼ばれている。
3LDKの社宅からこんなお屋敷にお嫁に行くんだから、周りから見ればシンデレラなんだよねって思っていたけれど、そればかりではない気がしてきた。
やはり生活のレベルが違いすぎる。

フフ、フフフ。
聞かされたお小遣いに１人ニタニタしながら、私はベットに潜り込んだ。
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