虹色シンデレラ
焼き肉屋さんを出てから向かったのは公立の図書館。
私も何度か来たことのある場所。
さすがに平日の昼間だけあって人もまばら。
私は大好きなインテリアの本を手に取り、
祐介くんは窓辺の床に座り込んで小説を読み始めた。
「祐介くんって、就活は大丈夫なの?」
周りの同期に比べると焦りがない気がする。
「俺はコネで就職しようと思ってるから」
「コネ?」
「ああ、親のコネ」
「へえー、今どきそんな子もいるのね」
深い意味なくつぶやいてしまった。
「虹子だって、親のコネで人生を決めようとしているんだから一緒だろう」
私の言い方が癇に障ったようで、祐介くんの語気が強くなった。
私も何度か来たことのある場所。
さすがに平日の昼間だけあって人もまばら。
私は大好きなインテリアの本を手に取り、
祐介くんは窓辺の床に座り込んで小説を読み始めた。
「祐介くんって、就活は大丈夫なの?」
周りの同期に比べると焦りがない気がする。
「俺はコネで就職しようと思ってるから」
「コネ?」
「ああ、親のコネ」
「へえー、今どきそんな子もいるのね」
深い意味なくつぶやいてしまった。
「虹子だって、親のコネで人生を決めようとしているんだから一緒だろう」
私の言い方が癇に障ったようで、祐介くんの語気が強くなった。