虹色シンデレラ
いい汗をかき、美味しい食事をご馳走になり、図書館で溜まったレポートまでかたづけた私。
本当に充実した1日だった。
一瞬だけど宮家のことも忘れられたし、祐介くんの言葉が少しだけ気持ちを軽くもしてくれた。
今まで男友達なんていなかったけれど、祐介くんとなら良い友達になれそう。
そんな馬鹿なことを思っていた。


図書館でゆっくり時間を過ごし、大学に戻ったのは5時前。
乃梨子さんと約束した時間にはもちろん間に合った。

「お帰りなさいませ」
「ただいま」

何もなかったかのように、車は宮家に戻って行った。
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