虹色シンデレラ
その後、数人の仲間が合流して賑やかになっていく太郎のマンション。


いつの間にかゲーム大会が始まって、大騒ぎをしている。

騒々しいのが苦手な俺と咲良はバーカウンターの片隅に非難した。


「なあ咲良」

「ん?」

「仕事、決まらないのか?」

「・・・まあね」


「大丈夫?」

「うん。今までが上手くいきすぎていたのよ。これが普通。来春からは大学生って肩書きもなくなってしまうわけだから、それまでにどこかの専属にでも決まらないと、私もお嫁に行かされるかもしれない」

「ふーん」


「そうなったら虹子さんと戦ってみようかしら」

「えっ」

「冗談よ」

「やめてくれ、冗談に聞こえない」

「あら、案外本気になるかも」

「咲良っ」

「ゴメン、大丈夫だから。哲翔を困らせるようなことはしないわ」


完全に俺がからかわれている。
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