虹色シンデレラ
私は朝食が苦手な訳ではない。
もちろん好みはあって、宮家で出される洋食よりも実家で食べていたお味噌汁とご飯の方が好き。
でも、パンも卵も嫌いではない。
じゃあなぜ、今日は食べられなかったのか。
それは、どちらかと言うと気持ちの問題。
実は、
数日前に未来から変なことを聞かされた。
「サークルの仲間に聞いたんだけど、哲翔さんに彼女がいるらしいわよ」
そう言われて見せられた写真。
数人の男女の中に哲翔さん。その横にくっついて美女が1人。
「綺麗な人ね」
「読者モデルらしいわ」
へー。
それからずっと気になっていた。
でも聞けなかった。
そして、昨日の夜。
帰りの遅い哲翔さんが気になって眠れなかった私。
12時前に物音がしてつい起き出してしまった。
廊下に出ようとドアの前に来たところで、菅原さんと哲翔さんの声。
聞くつもりはなかったけれど、
『咲良さんとご一緒でしたか?』
間違いなくそう聞こえた。
それに対して哲翔さんは答えなかった。
それって肯定の意味だと思う。
もちろん好みはあって、宮家で出される洋食よりも実家で食べていたお味噌汁とご飯の方が好き。
でも、パンも卵も嫌いではない。
じゃあなぜ、今日は食べられなかったのか。
それは、どちらかと言うと気持ちの問題。
実は、
数日前に未来から変なことを聞かされた。
「サークルの仲間に聞いたんだけど、哲翔さんに彼女がいるらしいわよ」
そう言われて見せられた写真。
数人の男女の中に哲翔さん。その横にくっついて美女が1人。
「綺麗な人ね」
「読者モデルらしいわ」
へー。
それからずっと気になっていた。
でも聞けなかった。
そして、昨日の夜。
帰りの遅い哲翔さんが気になって眠れなかった私。
12時前に物音がしてつい起き出してしまった。
廊下に出ようとドアの前に来たところで、菅原さんと哲翔さんの声。
聞くつもりはなかったけれど、
『咲良さんとご一緒でしたか?』
間違いなくそう聞こえた。
それに対して哲翔さんは答えなかった。
それって肯定の意味だと思う。