虹色シンデレラ
トントン。

「失礼いたします」

5分とたたずにドアがノックされた。


はあー。

思わず溜息が出てしまう私。



ドアを開けると、菅原さんがたっていた。


「お加減がよくないと伺いましたが」

「違います。具合は悪くないけれど、今日はお休みしますと言ったんです」

「はあ」

なんだか不思議そうな顔。

「明日は行きますから」


「しかし、理由もなく学校をお休みされますのは感心いたしません」

確かに、菅原さんが正しい。

でもね、

「お願い、放っておいてください」

つい、強めに言ってしまった。

それだけ、今日は外に出たくない。


「分かりました。時々ご様子伺いにまいりますので、何かありましたらおっしゃってください」

「はい」
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