虹色シンデレラ
その後、部屋に戻りベットに潜り込んでしまった私。


いつの間にか涙が出ていた。

これは悔し涙。


私は自分の意思でここに来た。

家族のことや自分の将来も考えた上で、覚悟を決めた。

哲翔さんも同じ気持ちでいてくれると、疑わなかった。

それなのに・・・
彼の中にいるのは私ではなく咲良さん。

哲翔さんにとって彼女は咲良さんで、私は『お前』でしかない。

その現実を知ってしまった。


私、何でここに来ちゃったんだろう。
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