虹色シンデレラ
私はマジマジと祐介くんを見つめていた。

ここは高宮邸のプライベートスペース。

簡単に入ってこれるところではない。


「何で?」

それが素直な疑問。


「お爺様のお見舞いにね」

「お爺様?」

「ああ」


何で?

どういうこと?


完全に思考回路が止ってしまった私。


「はぁー」

祐介くんは呆れたように溜息をつくと、私を近くのベンチに座らせた。
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