虹色シンデレラ
あれだけ注意したのに、あっさりとナンパ王子にに捕まりやがって、

囲まれて、

手を握られて、

キスまでさせて、

油断しすぎなんだ。


「お前の口は肝心なときに役に立たないんだな」

「えっ」

「普段は大口を叩いているのに、いざとなると何も言えない」

「・・・」

「何で、嫌なことは嫌と言えないんだ!」

つい怒鳴ってしまった。


それに対して、虹子は何も言わない。

そして、

ガタガタと震え出した。
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