虹色シンデレラ
立ち上がり、机の前で携帯を見下ろす。

当然ロックがかかっているものと思っていた。

でも、

ええ?

今どきロックをかけない人なんて・・・いるのね。


ピッ。

画面に触れると

ああ、

「咲良さんから」


見ちゃイケない。

そう思って目をそらそうとして、読んでしまった。


『久しぶり、太郎がまた飲もうって言ってるの。週末どう?連絡ください』

飾り気のないあっさりしたメール。

でも、
心がざわついてしまった。
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