虹色シンデレラ
ドアを開けると、ココアを持った乃梨子さん。


「大丈夫ですか?」

心配そうに私を見ている。


「今日はごめんなさい」

随分心配をかけてしまった。

「いいえ、私こそ。お側にいながら、申し訳ありませんでした」

「そんなこと・・・」

乃梨子さんは何も悪くない。

すべて私の責任。


「ココアは自分の部屋でいただきます」

「ですが、哲翔様が戻られるまではここにおいでになるようにと」

「いいんです」

哲翔さんにとって私はただの同居人だから。


私は哲翔さんの部屋を後にした。
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