虹色シンデレラ
どうやら父さんは菅原さんと面識があったようで、しばらく世間話をしていた。
私はただ座っていた。


「突然のことで虹子さんも驚かれたことと思います。今日はお知らせに伺っただけですので、これで失礼いたします。近いうちに宮家にお招きできますことを楽しみにしております」
菅原さんが頭を下げる。

これは行くしかないって事よね。
一応会ってみて、それからじゃないと断れないって言われている。


菅原さん達は帰って行った。
父さんも母さんも丁寧にお見送りをしていた。

私は放心状態で座り込んでしまった。
< 20 / 579 >

この作品をシェア

pagetop