虹色シンデレラ
「お母さーん」


玄関先で簡単なインタビューと写真撮影を終え、実家のリビングに入った。

やっと家族きりになったところで、私は母さんの抱きついた。


「あらあら、そんなに泣いたら綺麗なお化粧が落ちてしまうわよ」

「だって・・・会いたかったの」

「母さんも会いたかったわ」


二人してボロボロと泣いた。



「哲翔くん、いらっしゃい」

「お世話になります。初泊りが遅くなって、すみません」

「いいんだよ。色々準備もあることだろうから」

向こうの方で男同士で挨拶している。
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