虹色シンデレラ
「私は後で着替えるから、哲翔さん先に着替えたら」

荷物を運び入れた私は、早速スーツのボタンに手をかけた哲翔さんを残し部屋を出ようとした。


「いいよ。虹子も着替えてしまえば」

ええ。

いや、ちょっと・・・

「恥ずかしいの?」

「まあ・・・」

「大丈夫。襲ったりしないから」

「ば、馬鹿」

思わず顔が赤くなってしまった。


「いいから、着替えてしまえよ」

「うん」

私は哲翔さんに背を向けながら着替えることにした。
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