虹色シンデレラ
「新しい布団を用意したんだけれど、あなたの部屋のベットでいいのよね。虹子の布団は床に敷くけれど」

階段を下りると、両手一杯バラを抱えた母さんが聞いてきた。


「うん。それでいい」

さすがに哲翔さんを床に寝させるわけにはいかない。


そうかあ、今日は同じ部屋に寝るんだ。



「さあ、お茶の用意ができたぞ」

父さんの声。

「はーい」


ちょうど哲翔さんも下りてきて、一緒にリビングに向かった。
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