虹色シンデレラ
うーん、いい匂い。

コーヒーが大好きな父さんは、自宅では自分で入れた物しか飲まない。

もちろんこだわりも凄くて、まずはカップを温めてお湯はしっかり沸騰させたもの、豆もその都度引いてゆっくりドリップする。

時間もかかるけれど、凄く美味しいコーヒー。


「いただきます」

一口口をつけた哲翔さん。

「美味い」

思わず声が出た。


そうかそうかとご機嫌な父さん。


「いただきます」

私も久しぶりに父さんのコーヒーを堪能した。
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