虹色シンデレラ
とにかく楽しく夕食はすすんでいった。


一通り食べてみて、シンプルなたこ入りと海老とネギの入ったあっさり系が気に入った哲翔さん。

それでも父さんの焼いたキムチ入りを食べて「ビールがすすみますね」とグラスを空けている。

さすがに、康生のたこ焼きには「コーンとソーセージとチーズがたっぷりって、これはたこ焼きなのか?」と首を傾げていた。


一杯食べ、久しぶりにビールも飲み。
いい気分になってしまった私。


「ごちそうさまでした」

父さんと哲翔さんの声が揃った頃には、ちょっと眠くなっていた。


そう言えば昨日あまり寝てないんだった。



「ほら虹子。お風呂に入ってしまいなさい」

母さんに肩を叩かれた。

「ああ、うん」

ヤバイ、気をつけないとこのまま寝そう。

こんな所で寝てしまわないうちにと、私はお風呂に向かった。
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