虹色シンデレラ
その後、虹子は不機嫌なまま。

久しぶりに実家に帰って里心が付いてしまったんだと分かっていても、腑に落ちない。



「一体どうしたんだ?」

「何でもない」

プイッと、外を見る虹子。


何でもないわけないだろう。


「なあ、ハッキリ言ってくれ」


「・・・」

無視。


「いい加減にしろっ」

つい声を荒げてしまった。



「はあー」

大きな溜息が聞こえてきた。
< 224 / 579 >

この作品をシェア

pagetop