虹色シンデレラ
2日前。

金曜の夜。


俺は太郎のマンションに向かった。


呼び出したのは咲良。

でも、いつものように何人かが集まるんだと思っていた。



「ああ、哲翔」

玄関まで出てきた太郎。

「お邪魔します」


勝手知ったる家だけに、遠慮はない。



「あれ?」


初泊まりの準備で遅れてきてしまった俺は、すでにみんなで大騒ぎしているものと思っていた。

しかし、

「咲良だけか?」

「ああ。今日は2人しか来ない」
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