虹色シンデレラ
「どういうことだ?」

視線を送ると、

「お前を呼んで欲しいと、咲良に頼まれた」

「ふーん」


でも、とうの咲良はすでに出来上がっている。


「かなり飲んだのか?」

「ああ。止めたんだが、聞かなかった」


底なしの咲良が酔いつぶれるくらいだ、一体どれだけ飲んだんだ。


ソファーの上でグッタリ横になっている咲良。

化粧もはげて、ほぼすっぴんになっている。


「珍しいよな」

「そうだな」


咲良はプライドの高い女だ。

自分の弱さを見せるような奴じゃない。
< 228 / 579 >

この作品をシェア

pagetop