虹色シンデレラ
ホイ。とカップを渡し、哲翔さんはソファーに座り込んだ。


「そんなにふくれていると、嫉妬しているように見えるぞ」

「嫉妬は好きな人にするものでしょ」

「嫌いなのか?」

「・・・」


どうなんだろう。

嫌いではない、と思う。

正直、よく分からない。



「咲良は、高校時代から付き合った彼女だ」

「えっ」


「なんだ、聞きたかったんだろう?」


いつものように意地悪な顔をした哲翔さん。
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