虹色シンデレラ
「でも、もう別れた。俺たちは別々に生きていくことを選んだんだ」


「週末一緒にいたのに?」


「それは・・・不可抗力だ。偶然そうなった。別れたからと言って、小学生からの幼なじみだってことに変わりない」


「ふーん」

都合のいい話。



「それでも、虹子に嫌な思いをさせたことは俺の責任だ。悪かった」

真っ直ぐに私を見てから、頭を下げた哲翔さん。


驚いてしまった。

あの強気な哲翔さんが謝るなんて。
< 239 / 579 >

この作品をシェア

pagetop