虹色シンデレラ
部屋に入ったとたんに服を脱ぎ捨て、普段通りの服を選んだ。


ひざ丈スカートに、サマーニット。

代り映えしない私。

テンションも一気に下がっていく。


着替え終わると、ソファーにドカンと沈み込んでしまった。


あーあ、なんか嫌になった。

なんで私はここにいるんだろう。

このまま学校を休もうかなあ。



トントン。

「虹子様」

乃梨子さんの声。

きっと、「皆さんお待ちです」と言いたいんだろう。


「大丈夫。今行きます」

「お願いします」
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