虹色シンデレラ
「ねえ、せっかくだから遊びに行こうよ」

「はあ?」

「いいじゃない。来年になれば遊ぶ時間なんてなくなるんだから」

そりゃあそうだけど。


「いいでしょ。虹子まじめに授業に出ていたから、1日くらい休んでも平気でしょ」

まあね。

でも・・・


「そうだ、祐介くんを呼ぼう」

「えっ」

一瞬言葉に詰まった。


「何、都合悪いの?」

「・・・」

まさか祐介くんとの因縁を話すわけにはいかない。


「じゃあ、決まりね」

黙ってしまった私の反応をイエスと理解したらしい未来は、すぐに電話をかけ始めた。
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