虹色シンデレラ
ひとしきり波と戯れ、大騒ぎをした後は海岸近くを散策した。

とはいっても、何があるわけでもない。

ただぶらぶらと歩くだけ。

でも、今の私には幸せな時間だった。



「ねえ、おなかすかない?」

唐突に、未来の一言。


確かに、お昼1時を回っている。

おなかがすくのも当然。

どこかでランチにしなくちゃ。


「近くにおいしいお好み焼き屋さんがあるんだけど、行く?」

「いいねえ」
「うん行く」

祐介くんの提案に、私も未来も手を挙げた。
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