虹色シンデレラ
プププ プププ。

『もしもし』

「もしもし虹子です。今友達と一緒にいて、帰りが遅くなりそうなんですが」

『いつどちらにお迎えに上がりましょうか?』

いつも通り淡々とした乃梨子さん。


「あの・・・友達と夕食も済ませて自分で帰るって駄目ですか?」

『それは・・・』

やっぱり、黙られてしまった。


『どなたとご一緒ですか?』

えっ、

「未来です。友達の」

何度か未来には会ったことがあるはずだから、知っているよね。


『はあ・・・分かりました。くれぐれも気を付けて、お早めにお帰りください』

「はい」


ホッ。

何とか納得してもらった。
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