虹色シンデレラ
《 38.6℃》

「何やってるんだ」

体温計を見せながら、呆れたように言う。


通りで朝から寒気がしたんだ。


「ジッとしとけよ」

そう言うと、私を抱き上げた哲翔さん。

寝室のベッドの上に寝かせてくれる。


「ごめんなさい」

「謝るくらいなら、もっと早く知らせろ」

「・・・」

返す言葉がない。

哲翔さんだって忙しいはずなのに、また手をわずらわせてしまった。



その後は菅原さんが来て、お医者様が呼ばれ、哲翔さんは終始不機嫌そうだった。
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