虹色シンデレラ
「初めまして、川島祐介です」
「高宮哲翔です」
入学式前夜、家に招かれた祐介。
優しく人当たりのよさそうな笑顔に、驚いた。
夕食後二人になっても、祐介の態度は変わらなかった。
ふと、俺が逆の立場だったらどうだろうと思った。
祖母との二人暮らしだったということは不便なことだってあったはずだ。
俺を恨む気持ちがあっても不思議ではないのに、祐介からは全く感じられなかった。
「これからもよろしく」と互いに握手をし、お互い名前で呼び合おうと決めた。
それからも馴れ馴れしさを見せることなく、自分から近づいて来ることのなかった祐介。
ただ二人になると、遠慮なく意見を言ってくれる。
その関係が俺にはうれしく、ありがたかった。
父さんも祐介のことは買っていて、学校が休みの時期の非公式な公務にはこっそりと俺と祐介を同行させた。
パソコンも、ゲームも、車も、俺に買い与えるときには必ず祐介にも買っていた。
いかにもお父さんらしいやり方だ。
「高宮哲翔です」
入学式前夜、家に招かれた祐介。
優しく人当たりのよさそうな笑顔に、驚いた。
夕食後二人になっても、祐介の態度は変わらなかった。
ふと、俺が逆の立場だったらどうだろうと思った。
祖母との二人暮らしだったということは不便なことだってあったはずだ。
俺を恨む気持ちがあっても不思議ではないのに、祐介からは全く感じられなかった。
「これからもよろしく」と互いに握手をし、お互い名前で呼び合おうと決めた。
それからも馴れ馴れしさを見せることなく、自分から近づいて来ることのなかった祐介。
ただ二人になると、遠慮なく意見を言ってくれる。
その関係が俺にはうれしく、ありがたかった。
父さんも祐介のことは買っていて、学校が休みの時期の非公式な公務にはこっそりと俺と祐介を同行させた。
パソコンも、ゲームも、車も、俺に買い与えるときには必ず祐介にも買っていた。
いかにもお父さんらしいやり方だ。