虹色シンデレラ
結局、パンツにカーディガンの楽な格好で私は哲翔さんの車に乗り込んだ。


そういえば、哲翔さんの車って初めて。

っていうか、二人で出かけるのも初めて。


「1時間半くらい走るから、寝てていいぞ」

「はあぁ」

乗り込んですぐに言われてもねえ。


「疲れたら運転変わるわよ」

「ええ、虹子が?」

うん。

うなずいた私に、

「ないわー。怖くて乗っていられない」

「なんでよ。私だって免許持ってるんだから」

「へー」

不思議そうに見られた。
< 317 / 579 >

この作品をシェア

pagetop