虹色シンデレラ
30分ほど頑張って登ると、開けた広場に出た。
「うわー、すごい」
眼下には緑が広がり、その先には町も見える。
小さな建物や米粒のような車が、おもちゃみたい。
ここまで頑張って登って来たかいがあった。
「ほら、あそこ」
哲翔さんが指さす先には海が見える。
「あそこは砂浜がきれいでね、地元の人しか知らないから穴場なんだ」と、教えてくれた。
あそこって・・・
「どうした?」
「あそこの砂浜、行ったわ」
「いつ?」
「先々週」
「へえー」
誰と来たのかとは聞かれなかった。
でも、きっと気付いている。
「・・・おあいこだな」
「そうね」
恋愛感情も何もなしに始まった私たちの関係。
簡単にいくはずがないのはわかっていたこと。
でも・・・辛い。
しばらく風に当たり、海を眺め、私たちは別荘に戻ることにした。
「うわー、すごい」
眼下には緑が広がり、その先には町も見える。
小さな建物や米粒のような車が、おもちゃみたい。
ここまで頑張って登って来たかいがあった。
「ほら、あそこ」
哲翔さんが指さす先には海が見える。
「あそこは砂浜がきれいでね、地元の人しか知らないから穴場なんだ」と、教えてくれた。
あそこって・・・
「どうした?」
「あそこの砂浜、行ったわ」
「いつ?」
「先々週」
「へえー」
誰と来たのかとは聞かれなかった。
でも、きっと気付いている。
「・・・おあいこだな」
「そうね」
恋愛感情も何もなしに始まった私たちの関係。
簡単にいくはずがないのはわかっていたこと。
でも・・・辛い。
しばらく風に当たり、海を眺め、私たちは別荘に戻ることにした。