虹色シンデレラ
翌日。

朝食にはお母様も哲翔さんもいなかった。

気になることはいっぱいあるのに、誰も教えてくれない。


「お電話してみられてはいかがですか?」

1人悶々としているのを察して、乃梨子さんのアドバイス。

でも、無理。



「じゃあ、行ってきます」

「お気をつけて」


今日は珍しく一人でお出かけ。

乃梨子さんには未来と買い物に行くと伝えたけれど、本当は人に会う約束がある。

大学近くの駅で降ろしてもらい、私は近くのホテルへと向かった。



えっと・・・

あたりをキョロキョロと見まわして、

あっ、いた。
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