虹色シンデレラ
目の前の女性。

スラリと長身で手足が長く、色白。

目も口もはっきりとした美人顔。

子供のころ遊んだリカちゃん人形のような風貌。

それでいて目力が強く、その視線からは強い意志を感じさせる。

彼女は、私がぜひ会いたいと思っていた人。

そして、今日ここに私を呼び出した渦中の人。

長野咲良さん。



「哲翔の好みと全然違うのね」

「えっ」

何だろう、この挑みかかってくるような態度。


「哲翔があなたを『お子ちゃま』って言うのも納得できるわ」

そんなこと言ってるの?

やっぱり、私の知らない哲翔さんがいるのね。
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