虹色シンデレラ
祐介くんの車で高宮邸に戻ると、玄関先に菅原さんが待っていた。
「お帰りなさいませ」
「ただいま。心配かけてごめんなさい」
「いえ。ご無事で安心いたしました」
どうやら哲翔さんはまだ帰宅していないようで、お母様も外出中。
私は少し祐介くんと話をした後自分の部屋に戻った。
「ご心配しました」
普段は愚痴なんて言うことのない乃梨子さんが珍しく口にした。
「ごめんなさい」
「哲翔様から、『虹子は悪くないから、怒るんじゃない』と言われております」
「そう、哲翔さんがそんなことを」
「はい。『今、自分は動けない。不本意だけれど、祐介に頼んであるから連絡を取ってくれ』と、電話がありました」
そうなんだ。
苦しくてつらいのは、哲翔さんも一緒なのね。
「お帰りなさいませ」
「ただいま。心配かけてごめんなさい」
「いえ。ご無事で安心いたしました」
どうやら哲翔さんはまだ帰宅していないようで、お母様も外出中。
私は少し祐介くんと話をした後自分の部屋に戻った。
「ご心配しました」
普段は愚痴なんて言うことのない乃梨子さんが珍しく口にした。
「ごめんなさい」
「哲翔様から、『虹子は悪くないから、怒るんじゃない』と言われております」
「そう、哲翔さんがそんなことを」
「はい。『今、自分は動けない。不本意だけれど、祐介に頼んであるから連絡を取ってくれ』と、電話がありました」
そうなんだ。
苦しくてつらいのは、哲翔さんも一緒なのね。