虹色シンデレラ
いつもは吸わないたばこを手にしたお父様が、おもむろに火をつけ「フー」と煙を吐く。
そして、まっすぐに哲翔さんを見た。
「こんなことで、高宮の跡取りになれるのか?」
えっ。
「あなた」
とっさに出たお母様の声にも、お父様は無反応で、
「高宮の家を潰してしまうだけの後継者なんていらない。お前の行動次第では、この先の事を考えないといけない」
「・・・」
悔しそうに唇を噛む哲翔さん。
哲翔さんは高宮家の養子。
跡取りとして引き取られてきたと聞いている。
それを・・・
私は苦しくて、哲翔さんを見ることができなかった。
そして、まっすぐに哲翔さんを見た。
「こんなことで、高宮の跡取りになれるのか?」
えっ。
「あなた」
とっさに出たお母様の声にも、お父様は無反応で、
「高宮の家を潰してしまうだけの後継者なんていらない。お前の行動次第では、この先の事を考えないといけない」
「・・・」
悔しそうに唇を噛む哲翔さん。
哲翔さんは高宮家の養子。
跡取りとして引き取られてきたと聞いている。
それを・・・
私は苦しくて、哲翔さんを見ることができなかった。